A380の機内バーを楽しむなら?エミレーツ・カタール・エティハドを比較
席を離れて、空の上で一杯。A380を選ぶ理由は、ベッドの広さだけではない。
搭乗記を見る8件立ち寄る楽しさならエミレーツ、曲線のあるラウンジを味わうならカタール、少人数で腰掛けるならエティハド。いずれもA380のビジネスクラスで楽しめる空間がある。
01座席に戻るのが惜しくなる、もう一つの居場所。

長距離便では、食事を終えたら映画を観るか、ベッドをつくるか。その間に「席を離れて景色や会話を楽しむ」が加わるのが、機内ラウンジの面白さです。ここではA380の共有スペースを備える3社を、空間の使い方・場所・利用できるクラスで比べます。空港のラウンジとは別の、機内での楽しみです。
| 航空会社 | 空間の特徴 | 利用対象 |
|---|---|---|
| エミレーツ | 後方のバーと座れるラウンジ | ファースト/ビジネス |
| カタール | 上階後方のラウンジとバー | ファースト/ビジネス |
| エティハド | FirstとBusinessの間のThe Lobby | ファースト/ビジネス |
選ぶ基準は、お酒の銘柄を競うことより、そこで何をしたいか。二人で並んで座りたいのか、立って気分を変えたいのか、席とは違う景色を見たいのか。共有スペースが旅の目的になるなら、昼間に起きて過ごせる便を選ぶことも、座席選びと同じくらい大切です。
搭乗動画2本
03機内バーらしい華やかさなら、エミレーツ。

エミレーツのOnboard Loungeは、A380の上階後方にあります。中央のバーに立ち寄り、両側の座れるエリアへ。自席のテーブルとは違う距離感で会話できるところが魅力です。食後に少し歩きたい、同行者と乾杯の場所を変えたい、そんな使い方が似合います。
ビジネスクラスでもこの空間を楽しめますが、シャワースパはファーストクラスの設備です。「A380のバーが使えるからシャワーも」と一括りにはできません。ファーストへの差額を考えるなら、バーではなく、シャワーや自席の設備にどれだけ価値を感じるかを分けて比べると整理できます。
公式映像は、カウンターだけでなく、その周りに腰掛ける場所があることを確かめるのに向いています。バーを目的にするなら、ボトルのアップよりも「二人でどこに座るか」「通路からどう入るか」を見ると、利用のイメージが具体的になります。カウンターが主役の写真と、ラウンジ全体の映像を組み合わせて見るのがコツです。

04座席の個室感より、共有ラウンジを選ぶカタール。

カタールA380にも、ファーストとビジネスの乗客が使える上階のラウンジがあります。曲線を使ったバーやソファのある空間で、軽食や飲み物を楽しめます。同行者と席を離れて過ごすことに魅力を感じるなら、候補に入れたい機材です。
ここで選択が面白くなるのは、A380のビジネスクラスはQsuiteではないこと。同じ航空会社でも、扉付きの自席にこもる旅と、ラウンジに出かける旅では魅力が変わります。個室のプライバシーを最優先するならQsuite、機内の居場所を変える楽しさならA380、と比べると単なる新旧の話ではなくなります。
つまりカタール同士で迷うなら、比較軸は「A380か新しい機材か」ではなく、共有スペースと、自席の囲まれ感のどちらに予算を使うかです。同行者との会話は自席でもできますが、席を立って場所を変える体験はラウンジのある機材ならでは。一方、仕事をしてからまとめて眠りたい便では、共有スペースを使う時間がほとんど残らないことも考えられます。
05静かに腰掛けて話すなら、The Lobby。

エティハドのThe Lobbyは、FirstとBusinessの間に設けた、ソファで過ごせる共有スペースです。バーのカウンターに集まるというより、機内の小さな応接スペースに移る感覚で選びたい場所。二人で食後に会話したい、寝る前に座る場所を変えたい人に向きます。
豪華なThe Residenceの写真と一緒に紹介されることもありますが、The LobbyはResidenceを予約しないと入れない空間ではありません。ビジネスの予算で楽しめる部分と、上位クラスの専用設備を分けるだけでも、A380の旅が身近になります。
予約時には「中東系のビジネスクラス」でまとめず、搭乗区間の機材がA380か、起きて楽しめる時間帯かを確認しましょう。往復の片道を機内体験、もう片道を到着時間で選ぶ方法もあります。座席以外の場所まで旅程の一部にすると、長い移動が楽しみへ変わります。
ここでいう「少人数で腰掛ける」は空間の形からの推薦で、空いていることや静かさの保証ではありません。同行者との距離が近いソファの配置に魅力を感じる人に向く、という意味です。The Lobbyの雰囲気を理由に選ぶなら、Residenceの広さやFirstのシャワーといった別クラスの魅力を、ビジネスの比較点に混ぜないことが大切です。
06機内ラウンジを楽しむ時間は、便の長さだけで決まらない。
図の内容をテキストで読む
- 4時間眠る
- 自由時間は30分
- 2時間眠る
- 自由時間は2時間30分
- 共通の前提
- 離着陸準備2h+食事1.5h
昼便か夜便かは、機内バーを主役にする旅では大きな違いです。夜行便で食事も睡眠も確保したい場合、飛行時間が長く見えても、席を離れてゆっくりする時間は意外と限られます。旅程を選ぶ段階で、起きて過ごす時間を一度計算してみましょう。
| 項目 | 睡眠を優先する場合 | 機内体験を楽しむ場合 |
|---|---|---|
| 離陸後・着陸前に確保する時間 | 合計2時間 | 合計2時間 |
| 食事に使う時間 | 1.5時間 | 1.5時間 |
| 眠る時間 | 4時間 | 2時間 |
| 残る自由時間 | 0.5時間 | 2.5時間 |
これは運航やサービスの所要時間を示すものではなく、同じ8時間をどう使うかの例です。睡眠を4時間取ると自由時間は30分、2時間なら2時間半。写真を撮ったり、会話を楽しんだりしたいなら、睡眠を削る前提で夜便を選ぶより、無理なく起きていられる便を旅程に組み込む方が満足につながりやすいでしょう。
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