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二人旅のビジネスクラス3選。Qsuite・A380・THE Roomを過ごし方で選ぶ

食後のおしゃべりも、長い夜の睡眠も二人で楽しみたい。つながるベッドと独立した個室、それぞれに魅力があります。

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01二人で眠れるベッドか、それぞれの広い個室か

ANA THE Roomの中央2席と可動式の仕切り
THE Roomの中央席。仕切りを開けると、同じ空間で過ごす感覚に近づきます。画像引用:ANA
FLYING HONUの中央ペアシート
FLYING HONUの中央ペアシート。二つの座席自体が近い配置です。画像引用:ANA

隣に座っていても、機内での過ごし方は同じとは限りません。食後もおしゃべりを楽しみたい二人もいれば、一人は映画、もう一人は睡眠という二人もいるでしょう。今回は、ベッドのつながり・会話のしやすさ・一人で休める空間をもとに、長距離ビジネスクラスの3商品を選びました。順位は付けず、それぞれがどんな二人旅に向いているかを紹介します。

二人旅で差が出る部分
座席商品いちばんの魅力先に確かめたいこと
カタール Qsuiteダブル仕様で二人の空間をつくる中央席でもDoubleとTwinは別
シンガポール航空 新A380中央の仕切りを下げてダブルベッドに選ぶペアの足元と座席図
ANA THE Room一人ずつ幅のある寝床で休む二つの座席は一枚のベッドにはならない

記念旅行らしい特別感を求めるなら、空の上で二つのベッドがつながるQsuiteやシンガポール航空A380は魅力的です。ただ、新婚旅行だからダブルベッドが必須というわけではありません。普段から眠る時間が違う二人には、隣にいながら別々のペースで休める席もよく合います。

昼便なら、ベッドよりも食事の合間に顔を合わせられる配置がうれしい場面もありそうです。到着後すぐ観光に出かけたい旅なら、お互いの睡眠を邪魔しにくいことが大切。同じ二人でも、旅程によって欲しい座席は変わります。

搭乗動画3本

03QsuiteのDoubleとTwin、中央席でも異なる二人の距離

ITBベルリン2017のQsuite展示ディテール
Qsuiteの展示座席。中央の仕切りと、席を囲むパネルに注目。画像:Travelarz · CC BY-SA 3.0 pl

Qsuiteの魅力は、扉付きの席を二人用、さらに家族や友人の小さな集まりへ変えられること。中央のDouble仕様なら、仕切りを下げてダブルベッドにできます。四人のQuadは向かい合う区画のパネルも開く仕組みで、二人旅のDoubleとは選ぶ単位が違います。

中央の隣り合う2席すべてが、ダブルベッドになるわけではありません。 カタール航空は中央席をTwinとDoubleに分けて案内しています。一緒に横になるのを楽しみにしているなら、座席選択画面でDoubleの組み合わせを探す必要があります。

食後も会話を続けたい人や、二人で過ごす個室そのものを旅の思い出にしたい人におすすめです。乗り継ぎを含む旅程では、Qsuiteに乗れる区間も大事な条件。短い区間まで同じ設備とは限らないので、長距離区間の機材と座席が比較の中心になります。

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映像では、モニター周辺のパネルが開き、前後の中央席が一つの会話スペースになる様子がわかります。これは4人で向き合うQuad。横の2席でベッドをつなぐDoubleとは、人数も過ごし方も異なります。 二人旅の座席写真なら、横になったときに体が近くなる配置と、間にテーブルが入る配置の違いが参考になります。

カタール航空777-300ERの実機のQsuite客室
実機のQsuite。展示写真と見比べると、通路・扉・座席の距離感をつかみやすい。画像:Raymondeuro · CC BY-SA 4.0

Doubleを選んでも、ずっと相手と同じ過ごし方をする必要はありません。片方が眠ったあとに、もう片方は映画を楽しむこともあるでしょう。扉や仕切りで周囲との距離を調整できる点は、会話を楽しむときにも、一人で休みたくなったときにも役立ちます。

04シンガポール航空A380は、ベッドにしたときの足元にも違い

シンガポール航空A380ビジネス中央席のベッド
シンガポール航空A380の中央席をベッドにした公式写真。頭側の空間と足元の形が異なり、すべての列が同じ条件ではありません。画像引用:Singapore Airlines / SilverKris

シンガポール航空の新A380ビジネスクラスは、中央の仕切りを高くすれば個別の席に、下げれば二人で過ごす空間になります。中央のペアは、ベッドにしたときの足元の形が列によって異なります。寝床まで一続きの感覚を求めるなら、後で紹介するバルクヘッド列を候補に。日中は会話、夜は一緒に横になるという旅に合います。

ダブルベッドといっても、家庭の長方形のベッドとは形が違います。足を伸ばす向きやテーブルの位置によって、二人の寝姿勢にも差が出ます。座席図に加え、ベッドメイク後の写真がある搭乗記なら、その違いをつかみやすいでしょう。

通常列と、客室を区切る壁の直後にあるバルクヘッド列では、足元の形が異なります。 Mainly Milesの2017 J座席解説は、11・91・96列をバルクヘッドとして紹介し、中央席の違いを写真で説明しています。座面同士が近いだけでなく、足先まで並んで休めるかが気になる二人には、参考になる写真です。

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上の映像にはSuitesとBusinessの両方が登場します。この記事で扱うBusinessは座席そのものをベッドにするタイプで、椅子とベッドが別々に置かれたSuitesとは異なります。空いている中央2席の列番号がわかったら、その列の寝姿勢を搭乗記の写真で確かめておくと、予約後の楽しみも具体的になります。

05それぞれのペースで休める、ANA THE Roomの中央席

ANA THE Roomの客室と中央座席
ANA THE Roomの客室。中央の席も、一人ずつ独立した空間を持つ。画像:Yo12525 · CC BY-SA 4.0

ANA THE Roomは、一人分の幅をゆったり取った座席が魅力です。中央席には可動式の仕切りがあり、同行者と顔を合わせることもできます。一方、二つの席をつないだダブルベッドになるわけではありません。広い寝床をそれぞれ確保したい二人に向いています。

片方が映画を観ている間に、もう片方は扉と仕切りを使って休む。起きたらまた話せる中央席は、睡眠のリズムが違う二人にも合いそうです。東京発の直行便を利用できる旅程なら、乗り継ぎを増やさずにTHE Roomを楽しめることも利点になります。

二人の時間から、ペア席を選ぶ
二人で過ごす時間と、それぞれ休む時間から選ぶための比較図。画像:AirCabinHub · Original diagram

Qsuiteやシンガポール航空A380のように、つながるベッドを楽しむ座席とは性格が違います。THE Roomでは、一人分の広さを保ちながら隣で過ごせることが魅力。二人用の寝床にこだわらないなら、候補に入れたい個室です。

ANA THE Roomのモニターと足元。NH110便で2020年に撮影
THE Roomの足元。座面の横幅と、横になった先の空間を別々に見る。画像:Yo12525 · CC BY-SA 4.0

座面が横に広くても、横になった先の足元まで同じ幅が続くわけではありません。上の写真は、座面から足先へ空間がどうつながるかを示しています。寝返りのしやすさが気になる人には、中央席を正面から撮った写真とあわせて参考になる部分です。

06乗りたい座席と、目的地で過ごせる時間

二人で何を楽しみたいか. 記念旅行: ベッドの組み合わせと希望席. 夜行の移動: それぞれの睡眠と到着時刻. 旅行全体: 差額と乗り継ぎ時間の使い道
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記念旅行
ベッドの組み合わせと希望席
夜行の移動
それぞれの睡眠と到着時刻
旅行全体
差額と乗り継ぎ時間の使い道
図:AirCabinHub編集部

東京から欧州へ向かう旅なら、直行便のほかにドーハやシンガポールで乗り継ぐ選択肢があります。憧れの座席のために少し遠回りする旅も楽しそうです。ただ、その時間はフライトの長さだけではわかりません。乗り継ぎ待ちを含め、自宅からホテルまで何時間かかるのか。到着後に観光できる半日が残るかどうかも、旅程を選ぶうえでは大きな違いです。

同じ二人でも、旅の目的で推薦は変わる
旅の優先事項最初に比べたい候補次に確かめること
ベッドをつなぐ記念旅行Qsuite Double/SQ A380中央席希望する組と足元の形が取れるか
昼間の会話と食事を楽しむQsuite中央席/SQ A380中央席起きて過ごせる飛行時間があるか
それぞれ十分に休んで到着したいTHE Roomを含む独立性の高い席総所要時間と到着時刻が合うか

仮に片道の旅程が二人合計で8万円高ければ、一人あたりの差は4万円です。これは相場ではなく予算の考え方の例ですが、その4万円でダブルベッドを体験したいのか、直行便で半日早く到着したいのかによって、選ぶ便は変わります。二人で写真を眺めながら、機内と目的地のどちらで何を楽しみたいかを話すところから、旅を始めてみてはいかがでしょうか。

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