ANAとJALのプレミアムエコノミー比較。足元・眠り方・差額で選ぶ
足元に余裕がほしい昼便と、しっかり休みたい夜便。座席を倒したときの姿勢や差額にも、ANAとJALを選ぶ手がかりがあります。
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食後も読書や作業をしたいなら、前席が後ろへ倒れてこないJAL SKY PREMIUMが候補に。ANAの787-9は新旧仕様で座席が異なります。横になって眠ることが最優先の旅では、夜便だけビジネスにする予算も気になるところです。
01読書を楽しみたい昼便、まとまって眠りたい夜便

プレミアムエコノミーの座席間隔やモニターの大きさは、比較しやすい数字です。そこへ実際の過ごし方を重ねると、気になるところが少し変わります。食後に本を開きたいのに前席が近づいてきたり、背もたれを倒すと脚の置き場が窮屈になったり。昼便で映画や読書を楽しむ人と、夜便でまとまって眠りたい人では、おすすめも変わります。
| 使い方 | 注目する部分 | 選び方 |
|---|---|---|
| 食後も読書・作業をしたい | 前席の背もたれが自分の空間へ入るか | JAL SKY PREMIUMの固定シェルを候補に |
| 座ったまま楽に休みたい | 倒した姿勢・脚の支え・座面の移動 | ANAもJALも、着席時とリクライニング時を別に見る |
| 到着後すぐ活動したい | 横になれるか、実際に休む時間があるか | プレエコ2社に加え、片道だけビジネスも比較 |
この記事では日本発の国際線を想定し、ANAの従来型787-9などと新しい206席仕様、JALのSKY PREMIUMとA350-1000を比較します。同じ航空会社でも座席の仕組みは一様ではありません。予約候補の便にどの仕様が使われるかがわかると、自分に合う席を探しやすくなります。
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03座席間隔はJALが約107cm、ANA従来型が約97cm。膝前の余裕は?


JAL SKY PREMIUMの座席間隔は約107cm。ANAの従来型787-9などで案内される約97cmと比べると約10cmの差があります。ただし座席間隔は、前後の席の同じ位置を測る指標です。座席の厚み、テーブル、レッグレストを含んだ「使える空間」の寸法ではありません。 靴を置く場所や、足を前へ伸ばすときに当たる部分は別に確かめたいところです。
JAL SKY PREMIUMでは、背面のシェルが後ろへ倒れず、その中で座面と背もたれが動きます。前席の人のリクライニングで自分の顔の前へ背もたれが近づきにくいことは、食後も起きている人にはわかりやすい利点。一方で、自分が倒したときには座面が前へ出るので、自分の膝周りの余裕は変わります。固定シェルなら、どの姿勢でも足元が広いままという意味ではありません。
身長が高い人には、前席と自席の両方を倒した写真が参考になります。座ったままの写真では広く見えても、休む姿勢では膝の位置が変わるためです。テーブルを開いた写真があれば、お腹との距離や、席を立つときの動きも想像しやすくなります。
04同じANA 787-9でも異なる、新しい206席仕様

ANA公式動画:従来型787-9プレエコのテーブルと座席を見る
ANAは787-9の206席仕様向けに、新しいプレミアムエコノミーを案内しています。従来より座席間隔とリクライニング量をそれぞれ約5cm増やし、頭の周囲を支える大きなウイングを採用した設計です。これまでの246席・215席仕様とは寸法も形も違うので、「ANAの787-9」という名前だけでは座席を特定できません。
| 商品・仕様 | 比較に使う特徴 | 混同しない対象 |
|---|---|---|
| ANA 従来型787-9など | 約97cmの間隔、リクライニングと脚の支え | 新206席仕様の改善値 |
| ANA 787-9・206席 | 従来比で間隔・リクライニング量を拡大 | 787-9全便が同じ仕様という解釈 |
| JAL SKY PREMIUM | 約107cm、固定シェル | A350-1000の電動式座席 |
| JAL A350-1000 | 約107cm、電動リクライニングと水平近くまで上がるレッグレスト | 座席全体がフルフラットになるという解釈 |
JALのA350-1000は、SKY PREMIUMと同じ約107cmの座席間隔でも、姿勢の調整方法が異なります。電動リクライニングに加え、レッグレストを水平近くまで上げられるため、脚を高く支えたい人には魅力的な仕様です。ただし、水平になるのはレッグレストで、背中まで横になるフルフラットのベッドではありません。
05夜便の睡眠は、リクライニングで足りる?

プレエコでは、上半身を起こした姿勢で休みます。エコノミーより座席に余裕があっても、横向きに寝たい人や大きく寝返りを打つ人にとっては、フルフラットとは違う寝姿勢です。首や腰の支えが合うかどうかも、眠りやすさに関わります。二人旅でも、一人はよく眠れたのに、もう一人はあまり休めなかった、ということはあり得ます。
今回掲載した「短旅日和」の羽田・ロンドン往復では、ANAプレエコで取った睡眠や前席のリクライニングへの感想が具体的です。「DasLife」のホーチミン往復には、広い席でも周囲の音などで眠りにくかった体験があります。これは航空会社の優劣を決める統計ではなく、座席の寸法だけでは解決しない条件を見つける材料です。
DasLife:入札アップグレード後の座席と睡眠の体験を読む
翌朝から大事な予定があるなら、「夜便だけビジネス、昼便はエコノミー」という組み合わせも候補になります。往復プレエコと総額が近ければ、眠りたい区間へ予算を集中できるためです。一方、昼間に長く起きて過ごす便では、横になれなくても座面や肘周りの余裕を楽しめるプレエコに魅力があります。
062人往復で12万円の差なら、1人1区間あたり3万円
図の内容をテキストで読む
- 1人往復
- 差額60,000円
- 2人往復
- 差額120,000円
- 1人1区間
- 30,000円
仮にエコノミーからプレエコへの差額が1人往復6万円なら、2人で12万円。往復とも直行便なら4人区間なので、1人1区間あたり3万円です。これは実売価格ではなく、予算を考えるための計算例です。4区間すべてで広い席を楽しみたいのか、それとも夜便の2区間に予算を集中したいのか。区間ごとの金額がわかると、片道だけクラスを変える案も考えやすくなります。
すでに会員資格でラウンジを使える人にとって、プレエコに含まれるラウンジ利用は新たな特典にはなりません。また、ANAの対象となる自社運航プレエコでは、羽田・成田などのANAラウンジを本人が使えても、同伴者まで自動的に含まれるわけではありません。別のクラスで旅行する家族がいると、出発前を一緒に過ごせるかどうかにも関わります。
手荷物や座席指定、変更条件の差も、支払額に含まれています。安いエコノミーと変更しやすいプレエコの運賃を比べているなら、差額の一部は座席以外の条件への支払いです。予定が動きそうな旅では、その柔軟性が助けになるでしょう。逆に日程が確定している旅なら、自分が実際に使うサービスを中心に差額を考えると納得しやすくなります。
07機内での快適さと、到着後の予定に合う一便を

食後も読書や作業を続けたい人には、前席の背もたれが迫ってこないJAL SKY PREMIUMがおすすめです。脚や頭の支え、姿勢の調整しやすさが気になる人は、ANAの新旧仕様やJAL A350-1000にも候補を広げられます。もちろん、座席のために乗り継ぎが増えるなら話は別。数cmの余裕より、移動時間の短さがうれしい旅もあるでしょう。
迷ったときに役立つのは、着席・食事・リクライニングの写真です。自分が長く過ごす姿勢で、テーブルや脚の置き場にどのくらい余裕があるかがわかります。機内で何をして過ごし、到着後にどんな予定があるか。 その両方に合う席なら、プレエコへの差額にも納得しやすいはずです。







