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一度は乗りたいファーストクラス3選。ANA・JAL・エミレーツを目的別に

映画を楽しむ大画面、ソファにもなる広い座席、空の上のシャワー。ANA・JAL・エミレーツには、それぞれ乗ってみたくなる理由があります。

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ANA THE Suiteは43インチ画面を備えた自分だけの空間。JAL A350-1000は、広い座席をソファやベッドとして使い分けられます。シャワーや機内ラウンジも楽しみたい人には、エミレーツA380が魅力的です。

01映画、くつろぎ、シャワー。3社それぞれの楽しみ

ドアを閉めたJAL A350-1000の個室
JAL A350-1000のビジネスクラスにもドアがあります。ファーストとの差額は、ドアの有無だけでは判断できません。画像引用:Japan Airlines
エミレーツA380 First Classの展示座席(2017年ITB)
エミレーツA380ファーストの展示座席。自分の周囲を囲う造りが特徴です。画像:Travelarz · CC BY-SA 3.0 pl

一度は乗ってみたいファーストクラス。写真を眺めていると、大きな画面にも、広いベッドにも心が動きます。ただ、個室で映画を観ながら過ごしたい人と、バーやシャワーまで楽しみたい人では、魅力を感じる設備が違うでしょう。今回は日本発の長距離旅行で候補にしやすい3商品を、座席での過ごし方、睡眠、座席以外の体験から紹介します。総合順位は付けず、それぞれに向いている旅を考えました。

目的別のおすすめ。総合ランキングではありません
目的候補魅力と弱点
映画と食事を自分のペースでANA THE Suite43インチ画面と扉付き空間。座席外の設備を楽しむタイプではない
幅を使って、座る・寝るを切り替えるJAL A350-1000 Firstワイドな席を複数の過ごし方へ。往復の差額は大きくなりやすい
旅の途中に、空の上の特別な体験Emirates A380 Firstシャワーと機内ラウンジ。東京発の直行旅程と比べるなら乗り継ぎ時間も必要

取り上げるのはANA THE Suite、JAL A350-1000、エミレーツA380です。同じ航空会社でも、ANAの従来型FIRST SQUAREやJALの777のJAL SUITE、エミレーツ777のGame Changerとは設備が異なります。気に入った写真の座席名や機材がわかれば、憧れの一便も探しやすくなります。

搭乗動画3本

0343インチの大画面を楽しめる、ANA THE Suite

ANA THE Suiteの座面、足元と43インチ画面
THE Suiteの公式写真。43インチの画面と、座面の左右に広がるスペースを同時に確認できます。画像引用:ANA

THE Suiteは新しい212席仕様の777-300ERに設けられた8席のファーストです。扉、43インチの4K対応モニター、フルフラットの寝床、収納や大きなテーブルを備えます。画面の大きさだけでなく、食事を片付けたあとも自分の空間で落ち着いて過ごせることが魅力です。中央席には可動式の仕切りもあります。

料理をゆっくり楽しみ、映画を一本観てから眠る。移動の時間も休暇の一部として楽しみたい人に合う個室です。大画面は魅力ですが、搭乗後すぐ眠りたい夜便では、出番が少ないこともありそうです。映画にどれくらい時間を使いたいかで、THE Suiteに惹かれる理由も変わります。

中央の隣席なら、仕切りを下げて同行者と話すこともできます。ただし、二つの席が一枚のベッドになるわけではありません。二人でずっと向き合うというより、それぞれの広い個室でくつろぎながら、話したいときは隣に相手がいる。そんな二人旅が似合いそうです。

04ソファにもベッドにも。JAL A350-1000の広い座席

JAL A350-1000ファーストクラスの横に長い座面
羽田―ダラス便のA350-1000ファースト。横に長い座面は、ソファのように姿勢を変えて過ごす魅力につながります。画像引用:マイルの錬金術師(haruwari)
JAL A350-1000ファーストクラスをベッドにした状態
同じ座席をベッドにした状態。枕から足元まで続く面の広さがわかります。画像引用:マイルの錬金術師(haruwari)

JAL A350-1000のファーストは6席です。幅のある座席をソファのように使ったり、寝床にしたり、座る場所と寝る場所を使い分けたりできるのが特徴。48インチの4K対応モニターやヘッドレスト内蔵スピーカーも備え、長いフライトを個室で楽しめる設備がそろっています。

食後に少し横になり、また起きて映画を楽しみたい。そんなとき、ベッドとは別に座る場所があるのは魅力的です。長い昼便をソファで過ごすようにくつろぎたい人にも向いています。一度寝床にしたら着陸まで眠りたい人なら、フルフラットのビジネスクラスに対して、広さや設備にどのくらい差額を払いたいかが気になるところでしょう。

実際の使い勝手を見るなら、べぼろぐのパリ発羽田行きの搭乗記が参考になります。オットマン下やワードローブなど、荷物を置く場所の写真が豊富で、広い個室が生活する空間としてどう機能するかを確認できます。公式の整った写真と、荷物を持ち込んだ状態の写真を重ねると、予約前の想像が具体的になります。

05バーやシャワーも楽しめる、エミレーツA380

エミレーツA380 First Classの展示座席(2017年ITB)
エミレーツA380ファーストの展示座席。扉と個室内のつくりを確認できる。画像:Travelarz · CC BY-SA 3.0 pl
エミレーツA380の機内ラウンジ
エミレーツA380の機内ラウンジ。ビジネスクラスでも利用できる共有スペース。画像:Phil from Sydney, Australia · CC BY 2.0

エミレーツA380のファーストで、この比較のほかの2商品と大きく違うのはシャワースパです。寝床だけでなく、空の上で身支度を整える時間を旅の楽しみにできます。さらに上階の機内ラウンジで席を離れ、自席とは違う空間で過ごせます。座席内で完結する贅沢より、搭乗そのものを一つのイベントとして楽しむ人に合います。

機内ラウンジはビジネスクラスの乗客も利用できます。バーで過ごす時間が目当てなら、ファーストに上げずに楽しむことも可能です。ファーストとの差額を考える際には、専用のシャワースパや個室も判断材料になります。

エミレーツの777にあるGame Changerは、A380とは別の個室です。写真を見て惹かれたのがどちらかは、予約前に確かめておきたいところ。また、東京から欧州へ向かう場合、ANAやJALの直行便に対し、エミレーツはドバイ経由になります。機内や乗り継ぎも旅の楽しみにできるなら魅力的ですが、目的地で過ごす時間を長く取りたい旅では、所要時間も大きな違いです。

06ファーストへの差額で、どの時間を楽しみたい?

ファーストクラスに、どの時間を求める?
ファーストへの差額を、座席内・睡眠・座席外の体験へ分けて考える編集図。画像:AirCabinHub · Original diagram

長距離ビジネスクラスにもフルフラットの席があるので、ファーストとの差は横になれるかどうかだけではありません。食事の自由度、個室の幅や収納、周囲の人数、機内設備などに魅力があります。ほとんどの時間を眠って過ごすなら、ビジネスクラスを選び、目的地のホテルに予算を回す旅もよさそうです。

仮にビジネスからファーストへの差額が1人片道15万円なら、二人で片道30万円。往復とも同じ差額とすると60万円です。この仮定では、起きて過ごす時間が長い片道だけファーストにすれば、差額は半分になります。実売運賃の例ではありませんが、憧れを片道で体験する方法も予算に入れやすくなります。二人旅なら、その便で二人とも席を確保できることが前提です。

機内で自由に使える時間は、飛行時間より短くなります。たとえば12時間のフライトで、離着陸前後の準備に1.5時間、食事に2時間、睡眠に6時間を充てたら、残るのは2.5時間です。食事も楽しみの一つとはいえ、映画、シャワー、バー、仕事をすべて詰め込むと慌ただしそうです。楽しみにしていた体験を二つほどに絞るくらいの余裕があってもよいでしょう。

07気になる座席が決まったら、空席と旅行全体の予算を

JAL 777-300ERのJAL SUITEと座席まわり
JAL 777の従来型JAL SUITE。A350-1000の新しいファーストとは別製品なので、特典を探すときも世代をそろえたいところです。画像:衛兵隊衛士 EIHEITAI-EISHI

候補の便では、商品と機材に加えて同行者の分も席を確保できるかが大切です。マイルで手配しても、税金や燃油などの現金負担は残ります。有償運賃なら取消・変更条件も含めて、旅行全体でいくらかかるかがわかると安心です。片道だけファーストにする場合も、残りの区間を含む総額で無理のない旅程を考えられます。

予約前には、違う著者による搭乗記も読み比べてみてください。寝具を敷いたあとの足元や、食事にかかった時間など、公式の紹介だけではつかみにくい様子が伝わってきます。同じ個室でも、楽しみにしていることによって印象は変わるもの。写真の中に自分が過ごす時間を思い浮かべるのも、一度は乗りたい便を探す楽しみです。

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